年中組では、一月から鬼を退治する作戦を各クラスで考えていました。
作戦会議の中で・・・。
「鬼の嫌いなものはどんなものだろう?」と問いかけると、豆、魚の頭、チクチクの葉という言葉が多く聞かれました。
「幼稚園には本物ないね。」「どうしたらいいかな?」と考え、画用紙やペンを使って、柊の葉やイワシの頭を作り、鬼が入ってきそうな扉につけることに。
魚の顔を描く際も、「怖い顔にしたら鬼さん逃げていくかも!」と、思い思いに描いていきました。
また、嫌いなものを付けるだけでなく、「窓から僕たちがいるの見えちゃう。」とベランダや廊下の窓に画用紙を貼り、鬼に見つからないような作戦や、
「もし、鬼が入ってきても桃太郎になって豆を投げよう!」
「このスズランテープの上に柊の葉っぱを敷いて、鬼が踏んだら痛くて逃げていくかも!」
などなど、子ども達らしい発想が次から次へと出てきました。
そして豆まき当日。お部屋には、まだ鬼はやってきません・・・
テーブルの下やつい立ての後ろに隠れ、「声を出すとばれるから静かに!」声を掛け合ったり「本当に鬼が怖くなってきた・・・」と不安そうな子には、「大丈夫だよ。守ってあげるね」と優しく友達の手を握る姿も。
そんな中、いざ鬼登場!!
勇敢に豆を投げ戦う子、豆を拾っては投げてを繰り返す子、怖さに涙しながらも「おにはそと~!ふくわうち!」と勇気を振り絞り声を出して鬼を追い払う子、みんな全力で「鬼を退治したい」一心で頑張りました!!
子ども達の力に鬼も降参! 最後は「もう悪い事しないでね。」と鬼を保育室から追い出すことができました。
節分に向けてお友達と考え準備を進めてきたこと、また怖くて泣きながらでも、みんなと団結してに鬼を退治できた達成感。
節分を通して一人一人がたくましく心を強くできたと思います。
残り二か月で最高学年の年長組です。
残りの日々も子ども達が熱中して遊び、皆で育ち合っていけるよう支えていきたいと思います。